日中文化比較

日中文化比較レポート


「わたしの知っている日中の違い」


 

中国と日本は、歴史的にも経済的にも密接な関係を持っています。

経済の面からみると、中国は輸出相手国としては米国に次いで第2位、輸入相手国としては第1位の地位を占めています。日本経済は中国というパートナーなしでやっていけません。しかし、私たちは中国について十分理解していません。

 

歴史と文化の面では、日中の関係は大変古く、聖徳太子の遣随使までさかのぼれます。

その長い交流の結果、日本の文化のルーツは中国から伝わったものが多くあり、共通する文化があります。

そのもっとも大きな文化が文字です。日本語を表す文字は漢字と「かな」があります。「かな」は中国の漢字をもとに独自に日本で進化した文字です。「安」をもとに「あ」が平安時代に作られました。日本の文化は外国の影響を受けて独自に日本流に進化させることで発展してきた文化といえます。

 

一方、「違い」に注目して身近な文化を比較すると、「美人」の基準の違いがあります。中国の女優と日本の女優では好まれる顔が違います。日本人には中国美人は、すらっとした切れ長の目ですっきりした顔立ちの大陸的な印象を受けます。日本の芸能人が愛敬があって、かわいいらしく親近感が湧くのに対して、中国美人には冷静で理知的なイメージです。

化粧の文化の違いもあります。中国女性の化粧は京劇に代表される独自の文化があります。

西洋人にはその違いは見分けられないようで、日本を描く映画に中国人女優が配役されたりします。

 

もうひとつ身近な文化の違いは、もてなしの料理です。中国料理店には円卓が必ずあります。大きな器に盛られた料理を円卓の真ん中に置いて、取り分けるスタイルです。

温かな料理を好み、冷たい料理は囚人の食事として嫌われるそうです。日本人は夏には「冷やし中華」を食べますが、中華風に日本人が考えた食事のようです。

現在、中国では北京オリンピックを控えて、大変活力に満ちているそうです。

が、一方で競争社会が始まって、貧富の差による社会のひずみあります。

そのなかで「日本=悪者」が強調され、フラストレーションのはけ口にされていることは悲しいことです。

これだけ摩擦があるなかでも、中国では若者を中心に日本のアニメ、テレビドラマ、歌謡曲が広く親しまれ、原作漫画も相当数が翻訳され、愛読されているようです。

現代中国人の中には矛盾した日本人像が同居しています。その矛盾の解決のために我々がもっと努力していきたいと思います。

 

弁理士志望動機小論文

弁理士を目指す理由

 

 


奨学金のための小論文「グローバル化した知的創造の時代と弁理士」

21世紀はグローバル化した知的創造の時代であると言われています。

国際競争に勝ち残るために日本の企業では、

知的財産権を国際戦略の下でビジネスに生かしていくことが求められています。

特に、研究開発型企業は技術成果を創造し、特許権利設定特許活用により

資金を得て、さらなる研究開発費に充てるという知的創造サイクルの構築が不可欠となっています。

このような時代においては、知的創造サイクルのすべての段階において

企業等の知的財産権戦略をサポートする専門サービスを行える弁理士の

重要性はますます高まるもの思われます。

知的財産権をもとに、製品やサービスの高付加価値化を進めることは、

企業の競争力を高め、ひいてはわが国の経済・社会全体をも活性化することになるからです。

弁理士は、外国での権利の取得・活用に積極的に関与しており、英語力は必須であると言われています。

また大学等における知的財産権マインドの向上等により、弁理士には高度な新技術に対応する力が求められます。

私は、企業において研究開発部門に所属していた経験があり、特許の重要性は認識しています。

研究開発の得た技術知識を特許にまとめる現場を見てきました。

また、今でも技術と特許に関する最新情報は興味をもっています。

学生時代には、恩師が非常に高い価値のある特許を取得した時期に、直接指導をされていた経験もあります。

学術的成果だけでなく、権利化、実用化により社会にも成果を還元するという

エキサイティングな瞬間に立ち会えた感動をおぼえています。

以上の状況から私は将来、日本の産業界の発展のために弁理士を目指します。

現在、知的財産検定の準2級に合格し、工業英検も勉強しています。

今後、必ず弁理士試験に合格するため勉強を続けて行くつもりです。